最後の墓参り

 周防大島町へ墓参りにいく。今月11日、長年参っていた墓が叔父のいる大阪へ移されることになったため、最後の墓参りとなった。

 墓は母方の祖父母のもので、母は毎年、春夏の彼岸と祖父の命日に墓参りして清掃など面倒をみてきた。母にとっては大好きな父親の墓が遠くへいってしまうので、とても寂しがっている。一方、墓は小さな地蔵があるだけの寂しいものであったので、家の名を継ぐ叔父がしっかり面倒をみることになってひとつの心配事が片付き、安堵する気持ちもある。

 母の墓参りのお陰で、春の菜の花、桜、秋のみかん、また名物のじゃこてん、周防大島という温暖な瀬戸内の風情を堪能できた。母の語る昔の話、祖父母の話を聞くと、母が大島という土地に親しみをもってることがよくわかり、実生活では全く無縁の私にもその気分が感染する。土地を愛する人の心が言葉となって、次の世代に愛する気持ちを伝えていくことを実感した。

 墓がなくなっても祖父母の魂までなくなるわけではないが、母にとって、墓を面倒みることが、そのまま祖父との絆であったろうし、土地の人としての自覚も持てたであろうから、その行為がなくなることで気落ちするかもしれない。
 しかし、これからも島へは行く。母には俳句がある。母の句も故郷への郷愁や親への思いなどを詠んだ句は多い。家族で出かける時は、3人で句会をすることも多い。墓参りはなくなるが、違う方法で祖父母を思い、故郷との絆を深めて欲しいと願う。
 最後の墓参りの後、母と父と3人で記念写真を撮った。
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by teccyan1 | 2006-03-07 22:12 | Comments(0)

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