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グラモフォンのカレンダー

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クラシックを聴きはじめたころ、グラモフォンと言えば、クラシック音楽の象徴。あこがれと恐れの入り交じった権威だった。自分でかってにそう思っていただけのことだが。そしてそのカレンダーは垂涎の的であった。

12人のアーティストの写真はバックが暗く落とされて上品な印象だったし、特にカラヤンが目をつぶって指揮している姿は、これぞ芸術家という代表的なものだった。これをパネルにしてもっていたのを、あるクラシックファンにあげておおいに喜ばれたことがある。

先日ベーム指揮のモーツァルトのCDを買ったときにくれたカレンダーが写真のものだ。しかも何も言わなくてもいっしょにいれてくれた。

なんと、なさけない。ああ、あの神々しいカレンダーは、芸術家の肖像画だったカレンダーは、こんなになっちゃったのか、とじっと手をみる、いやカレンダーを見る。CDと同じくらいの大きさ。みるからにおまけです、みたいな。はあ。

改めてあのすばらしいカレンダーがもっていた神々しさは好景気がつくりあげた幻想だったのだなと確認した次第。

若い頃はスポーツでも音楽でもあこがれの対象となったものはなんでも光っていた。アディダスの3本線、ビートルズの写真、桜田淳子の写真、VANのロゴ、ポスター。今思えばああなんと悲しくいもかわいらしいわが青春の心よ。



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by teccyan1 | 2011-11-30 20:26 | クラシック音楽 | Comments(0)

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