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CDで聴くクラシック音楽

CDでクラシック音楽を聴くというのは、絵画の写真集を見ているようなもの。本物の、ある部分はわかっても、伝えられない部分が多い。

昔、絵画展を見て実物と画集とのあまりの違いに驚いて、以後、買わなくなってしまったが、音楽では無節操にCDを買ってしまう。

ジャズ界の大物、マイルス・デイヴィスは、「レコードはカタログみたいなもの、本物を聴きたければライブに来い」と言ったとか。また指揮者のチェリビダッケは存命中一度もレコード発売を許可していない。

本当は生の演奏会に金をかけるのが音楽を経験する一番良い方法だが、有名どころとなるとそうしょっちゅう聴けるわけもなく、場合によっては一生聴けないかもしれない。あるいは、ライヴでは席も悪いし、観客のマナーも悪いしと、必ずしも良い環境で聴けるとはかぎらないし、録音されたものに気がつかなかったことが発見できるかもしれないということもある。

そうなると、CDで聴く行為にはそれなりの意味も出てこようというもの。今やクラシック音楽のCDはかなり安く手に入るようになったから、ライヴを聴き続けるよりははるかに安くすむ。

ライヴとCDはちがう楽しみがあるというのが結論になりそうだが、ライヴの方がかなり手落ちになるのがどうしても何か半分失われたような、それどころか肝心なものを失っているようでさみしい。



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by teccyan1 | 2012-01-23 09:03 | クラシック音楽 | Comments(0)

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