2006年 04月 15日
休日前
遅くまでやっている本屋へ。ヘッセ全集物語集、武満徹の言葉、星野道夫エッセイ集、ヒモ理論、青春の光と影、ロバート・キャパ、タイトルをながめたり、ページをめくって時間を費やしているのが嬉しい。
写真雑誌の楽しさは、写真自体と編集のセンスにある。楽譜は記号で書かれた詩のように美しい。宇宙を語る言葉は魔法のように真実をほのめかす。
それらを所有したくなると、まず、今持っている本を読んでからだとあわてて言い聞かせる。さらに、書かなければならないと追い詰める。
詩のような音楽を聞きながら静かに夜の時間を味わいたいが、そんなところはない。コーヒーを飲みながら自分の言葉を放り出したいが、そんなところはない。
コーヒーショップへ。ノートを出して文字を書いてみる。時々、古びていく自分の身体やまわりのものを失う恐ろしさと不安が、沸き上がる。夜のコーヒーショップは、前に来た時と同じように、私にとって意味のない言葉と調子と笑いと物音が、安らかに響いている。
by teccyan1
| 2006-04-15 02:25
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