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暗くならないブラームス

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「ブラームス:弦楽四重奏曲第1番&第2番」
ラサール弦楽四重奏団
ポリドール、POCG-2782

ブラームスの交響曲、ピアノ協奏曲、クラリネット五重奏、弦楽六重奏曲と聞いてきて、自分なりにブラームスらしさみたいなものを感じたりするのだが、この四重奏曲はあの「秋の憂い」をあまり感じない。それでどちらかというと、わたしにはそれが良い。

はまると浸りきってしまうブラームスだが、最近突然「これではいけない」という気分がわいてきて、あまり聞かないほうが良いのでは、と思ったりする。四重奏曲はそれをあまり強く感じさせない、ほどほどのアルコール量で、ささやかに酔えるくらいなので、ちょっと良い。

四重奏だから音の厚みがうすいのかな、と思ったりしたが、ピアノ三重奏曲も聞いているが、こちらの方がブラームスらしい秋の夕日感がある。三だから四だからということではないらしい。

アマゾンで調べてもあまり弦楽四重奏はない。さらにラサール弦楽四重奏団もあまりない。1978年録音。この四重奏団は全員アマティという楽器だそうな。ストラディヴァリはよく聞くけど、そのへんはどうなのという気分も手伝って、古本屋で見つけて買った。

昔、ヴァイオリンの音比べみたいなレコードを聞いたとき、アマティはストラディヴァリよりまさしく甘い音色であったという印象があるが、この演奏は他のどの四重奏団よりクールな印象を受ける。優雅さと知性を感じさせる演奏、というところか。



こちらもよろしく。
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by teccyan1 | 2013-02-02 22:02 | クラシック音楽 | Comments(0)

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