2014年 07月 01日
アメリカ大陸の郷愁
「スピリット・オブ・ギター ミュージック・オブ・アメリカ」
ジョン・ウィリアムズ(ギター)
CBS/SONYY RECORDS 30DC 5217
ジョンはクラシックの世界から非ヨーロッパ世界の音楽へと目を向けた期間があるようで、パラグアイのバリオス、地中海の旋法音楽、アフリカの音楽と、ギターの多様性をセゴビアとは違った面で表現してみせる。
このCDはアメリカの音楽という副題もあって、それもクラシックからは離れたポピュラー音楽の匂いが濃い、いやはっきりポピュラー音楽を録音している。クラシックのようで、民謡のような、西洋の影響を受けたアメリカ大陸ならではの音楽ということになるのか。楽しいCDではあるがわざわざ「ギターの魂」、と訳せばいいのか、そんなタイトルをつけたのはどういう意図なんだろうと不思議に思う。ギターはアメリカ、というわけでもないだろうに。しかもそのわりにはジョンはジャズの要素がある曲はおもしろくない。
まあとにかく、ここにならぶ曲はどれも郷愁にあふれている。ヨーロッパやアフリカからやってきた人たち、あるいは遠い昔アジアからやってきた人たちの望郷の思いが血にながれているのか、あるいはどこか魂の故郷を望む心がそう感じさせるのか、素敵な曲たちである。
1. サンバースト(ヨーク)
2. アコンキーハ(バリオス)
3. 最後のトレモロ(バリオス)
4. ブエノスアイレスの夏(ピアソラ)
5. ララバイ(ヨーク)
6. スケルツィーノ・メヒカーノ(ポンセ)
7. ナタリア(ラウロ)
8. エル・ニーニョ(ラウロ)
9. マリア・ルイサ(ラウロ)
10. クエカ(バリオス)
11. 子守歌(ブローウェル)
12. 性格的な舞曲(ブローウェル)
13. スパニッシュ・ギター・ブルース(バード)
14. フェリックスへのブルース(バード)
15. スウィング59(バード)
16. ショーロス第1番(ヴィラ=ロボス)
17. はちすずめ(サグラレス)
18. ノルテーニャ(クレスポ)
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by teccyan1
| 2014-07-01 09:35
| クラシック音楽
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