ギター

 弦高を下げてもらったおかげで、たいへん弾きやすくなったが、かわりに失ったものもあるようだ。ラミレス特有の魔法のような響きがなくなった。ハイポジションでボディの内側に入るとき、よくわかる。私の演奏でそれがどう影響するか、はたして、聞く側の意見はどうであろうか。

 ビデオレンタルショップが期間限定一円セールをしていたので、セルシェルの「禁じられた遊び」(グラモフォン)を借りた。
 彼の演奏を聞いて、音楽家というのは、いかに響きを音楽にする才能があるか、というのが理解できた。
 彼の演奏方法は、私がやって欲しいと思っているそれとは大分違うのだが、作り出す音楽は興味深い。ビデオやCDというのは便利なもので、細部にまでこだわろうとすれば、自分の欲するものといかにちがうかがわかる。だが、肝心なのは、どう音楽にしていくか、である。
 彼はギターの自然な音色を使って、実にうまく音楽を紡いでいく。冷静さが、ギターの美しさをかもしだしている。逆に感情的に高まると、どこか無理矢理な緊張感が生まれて演奏をそこなう、と私には聞こえる。
 セゴビアの演奏による「メヌエットの形式による練習曲」「前奏曲5番、2番」につづいて、セルシェルの「マリーア」「ロシータ」を聞いて、ますます、タレガの良さを知る。


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by teccyan1 | 2006-07-14 22:12 | ギターを弾いて | Comments(0)

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