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昭和天皇のことばをひかえたメモ

 昭和天皇が靖国神社へのA級戦犯合祀に不快感をもった、という内容の、側近のメモが公表され、首相の靖国参拝への不信感が60%であったと新聞社のアンケートにあった。

 数年前、ある地区で、村の祭りを「保存会」設立によって保存しようとした動きがあった。発案者は、地区公民館の運営委員会にはかり、全戸入会として会費を集めようとした。
 当然、「強制はできない」あるいは「運営委員は選挙で選ばれたわけでもない、くじによる順番による当番にすぎず、このような内容を決定済みとしてもちかえられない」「ここで決める内容ではない」と反対意見があがったが、これに対する発案者の意見は「そんなのがおるから、足並みがそろわんのじゃ」であった。
 会議が行き詰まった時、地区の福祉協議会会長がおもむろに声を上げ、「当協議会でも強制加入はしていない、任意の参加でどうだろうか」と発言、すると発案者は「あんたがそういうならそうする」と一言ぽつり。話は終わった。
 
 つまり、村の長である長老の言うことがすべてである。ここには話し合いなどというものは存在していない。

 今朝の新聞の文面でも、天皇のことばのメモによって、靖国問題に関する意見が、この村の祭りの問題のごとく、天皇のメモなるものによって「長老がそういうならそうなんだろう」でふわふわと漂っていくような政治家の発言や態度が感じられた。

 村祭りのことは、今の政治レベルでも同じ匂いがする。戦後の教育によって、欧米化された思考や生活を享受しているつもりでも、私たちは精神の奥底ではまだまだ江戸時代を抜け出てはいない。
by teccyan1 | 2006-07-26 20:59 | Comments(0)

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