2018年 03月 28日
ギタリストのための70選
「名曲と解説 ギタリストのための70選」
近藤敏明 編著、日音楽譜出版社
古本屋で見つけた。400円。学生のころ、クラシックギター部の部室にあって、よく弾いたり、ほとんどは弾けなかったりしていた懐かしい本。
昔は、音楽がわからなかったり技術が及ばなかったりして弾けなかったが、今はそれなりに音楽が理解できてきて、技術は、まあ相変わら及ばないが、それなりに響きを確かめたりしてとつとつと時間をつぶして遊べるくらいにはなった。
ただ、自分が覚えていたリズムや響きとちがってきこえるところがあったりして、記憶違いや勘違いもあるのかと思った。なかには楽譜がまちがってる? と自分の勉強不足をタナに上げて、ほったらかしているところもある。若いころは「編曲が良くない」などとわかったような顔して不満をもっていたが、今は自分はこれで十分なのではないかと思っている。
わたしは溝淵浩五郎編著の「カルカッシ教則本」でギターを習ったのだが、わたしにはこれで十分なくらいなのだが、この70選にはアグアドの練習曲では有名な小品が3曲あったのでうれしい。アグアドの練習曲にはギターの有名な作曲家ソルやカルカッシ、ジュリアーニにはない色気みたいなものが感じられて好きだ。
練習曲は他に、ギタリスト渡辺範彦によるソルの練習曲のレコードに付属していた楽譜、「セゴビア編によるソルの20の練習曲」「中野二郎監修ターレガギター曲集 前奏曲と練習曲」くらいしか持っていない。それでももう手に余る宝石であって、わたしが教わったギターの響きの美しさ、ギターによるクラシック音楽の魅力といったものは十分堪能することはできるので、満足している。ギターから受けた感銘は失われることはない。
新しい演奏家による新しい音楽は、プロフェッショナルな世界のものなのだ。わたしが演奏することには関係がない。
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by teccyan1
| 2018-03-28 10:13
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