カフカ

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本屋でたまたま手にした「カフカ短編集」(池内紀編訳/岩波文庫)の第一話を読んで、引きつけられて買ってしまった。630円。
 となりに「寓話集」もならんでいて、立ち読みするとそれもおもしろく、買いたかったが、まず短編集を読んでから、とがまんした。

 最初の物語「掟の門」。
 男が掟を求めて門までたどりつき、門番に入れてくれるよう頼む。門番は言う、「入りたければ、入れ。そのかわり、オレより強い門番がさらに控えているぞ」。男は贈り物をしたり、門番の気が変わるのを長い間待つ。やがて男の命が無くなろうという時、男は質問する「長い間、なぜ他の者は入れてくれと来なかったのか」門番は言う「ここはお前ひとりのための門だった、さあもう閉めるぞ」。
 
 他にももっとわけがわからない、何かを暗示しているような、不思議な物語がならぶ。推理小説とはちがう頭がはたらく。


 SFは読まないことにしたが、レイ・ブラッドベリは気になるので、というか、J・P.ホーガンのような、いわゆるSFとは違うので読むことにした。
 古本屋で「火星年代記」(小笠原豊樹訳/ハヤカワ文庫)を見つけた。100円。代表作ということなので、ぜひ読んでみたかった作品。SFにほとんど興味のない私でも名前を知っていたので、いつでも古本屋にあるだろうと思っていたが、意外と見つからないことがわかる。
 読んでみると、火星より地球人に焦点が当てられており、その心の有り様を見せてくれる。SFである必要はないように思えるような作品。だからこそ、読みたくなるわけだが。

 カフカといい、レイ・ブラッドベリといい、この手の心の闇をみるような、あやしげな物語は、けっこう好きだ。

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by teccyan1 | 2006-08-21 18:19 | | Comments(0)

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