2007年 08月 19日
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第12番
注文しておいたベートーヴェン弦楽四重奏曲第12番、1番がとどく。
期待通りの好印象。
12番の方だが、スピーカーから鳴り始める音は、これまで聞いているアルバン・ベルク四重奏団による録音とあきらかにちがう。アルバン・ベルクはスピーカーから強く前にくる。ズスケ・カルテット・ベルリンは響きが柔らかく落ち着きが感じられる。
演奏そのものを聴きくらべてみても、ちょっと聴いただけでは決定的な差はわからない。スメタナ四重奏団との演奏の違いのように歴然とはしていない。だが両者の音楽は明らかにちがう。後者は録音の良さをうたっているだけに、そこの差があるかもしれない。録音のせいでもズスケのCDの方が、わたしにはずっと聞き入っていられる。
ただ、光の中に入っていくような曲はこれではなかった。
よりによってわざわざ12番と1番を買うかな、とも思ったが、この曲でこれだけ格調高く聴けるのだからラズモフスキーの3曲や最後期の曲にはさらに期待したい。
by teccyan1
| 2007-08-19 21:52
| クラシック音楽
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