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ブラームス/交響曲第3番

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「ブラームス交響曲第三番へ長調作品90」オトマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン、徳間ジャパン、32TC-107。

ドイツシャルプラッテンレーベル通常盤。600円。中古CD屋ではたいてい他のCDと比べて安い。しかもシャルプラッテン通常盤はジャケットのセンスが良い。これでブラームスの交響曲が4つのうち3つそろった。レーベル、演奏家すべて別。

1番、4番の重厚さや雄大さともちがう軽く明るい雰囲気で始まる。第3楽章に入ると、お、聞いたことがある。この曲だったのかあ。こんな発見があると買った甲斐もあるってもんだ。サガン原作「ブラームスはお好き?」の映画「さよならをもう一度」で使われているんだそうだ。いっきに音楽が身近ものに変わってくる。

スウィトナーの演奏はさらりとしていて嘆きのブラームスがさわやかに心地よく聞ける。ある歌手がこの曲を聞いて「森のささやきがきこえ、森の影を宿している」と言ったくらいだそうだから、やはりあんまり嘆いてはいないんだろう。全体としてはどこかのどかで清清しさが残るが、第3楽章だけがブラームスらしく悲劇的にせつなく美しい。

by teccyan1 | 2008-07-12 23:21 | クラシック音楽 | Comments(0)

自分のこと、音楽のこと、本のこと。

by teccyan1
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