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カメラータ・ムジカ/18世紀の協奏曲集

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「カメラータ・ムジカ/18世紀の協奏曲集」ツェリコ・ストラーカ指揮、カメラータ・ムジカ演奏、徳間ジャパン。ヴィヴァルディ、カール・シュターミッツ、モーツァルトの室内楽。

ヴィヴァルディは、「弦楽と通奏低音のための協奏曲」「2つヴァイオリン、2つのチェロ、弦楽と通奏低音のための協奏曲」、調和の霊感から「2つのヴァイオリン、弦楽と通奏低音のための協奏曲」。
シュターミッツは、「協奏的四重奏曲ト長調」。モーツァルトは、「ディヴェルティメント二長調 KV205(173a)。

ドイツ・シャルプラッテンレーベルの演奏家はすばらしい、と感じさせてくれた1枚。もっとおもしろい、魅力的な演奏はたくさんあるかもしれないが、アンサンブルの楽しさを味わうには十分すぎるくらい楽しい。

ヴィヴァルディは、初夏か夏の盛りの木漏れ日を、夏の日ざしを、まぶしく気持ちよく思いださせる。カール・シュターミッツは「モーツァルト」(H.C.ロビンズ・ランドン/中公新書)によるとモーツァルトと同時期の有名な演奏家らしい。曲も美しく楽しく、当時のヒットメーカーであろうと想像できる。ヘッセがいう、作家はその時代の言葉に縛られる、と同じように。作曲家もやはり時代のスタイルに縛られるのがわかる。モーツァルトの時代のスタイルは、シュターミッツのスタイルでもある。

道徳的、芸術はえらい的音楽観から逃れて、クラシックらしい18世紀の旋律やリズムを楽しめる。これらの音楽も当時の人々が普通に楽しんだであろう気分が味わえる。

by teccyan1 | 2008-08-15 19:58 | クラシック音楽 | Comments(0)

自分のこと、音楽のこと、本のこと。

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