プラテーロと私、福田進一

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「PLATERO Y YO」詩J.R.ヒメネス、作曲M.C.テデスコ、訳詩浜田滋郎、福田進一(g)、江守徹(語り)、谷めぐみ(s)、ビクター音楽産業、VCD-1336、3200円。

本の「プラテーロと私」の次はCD。セゴビアのCDはもちろんすばらしいが、こちらはちゃんと詩の朗読入り。日本語なので、意味はたいへんよくわかる。江守徹の語りがすばらしい。おかげで福田進一の高い水準の演奏が当たり前のようにさらりと流れる。

ギターを弾くことを趣味にしている私には、この曲の楽譜をみるかぎりセゴビアより福田進一のほうがオーソドックスであるように理解できる。そのための技術はものすごく高い。さすが一流。朗読の伴奏ではあるけれど、ギターの魅力は十分伝わる。またこの詩にギターこそがいいのだと理解できる演奏。

初めて聴いたころは演奏と朗読とが無機的に分離している印象があったが、録音が別録りだったようで、それもしかたない。今ではあまり気にならなくなってる。このCDには、こういうすばらしい仕事を残そうとする福田進一の意気込みを感じる。ギターファン、プラテーロファンとしてはうれしい。

日本語訳は岩波文庫の訳よりもこちらの方が好き。読まれる文字と語られる文字とではだいぶ違う。この作品は散文詩。やはり語って詠う、音になる魅力がないと魅力が半減する。こういう翻訳は難しいだろう。浜田滋郎の日本語訳と江守徹の語りは一度聴くと耳について離れない。魅力的だ。

それとこのCDのもうひとつの魅力は挿絵を石井崇(たかし)が描いていること。ジャケットも彼によるもの。彼のプラテーロと私をテーマにした幾枚かの絵はプラテーロと私の世界をよくあらわしている。スペインの空が緑色というのが私には印象的。

彼のサイトで作品の一部をみることができる。プラテーロと私の絵はアトリエの上の過去の作品リンクから一部見られます。中央出版からでていた詩画集をもっているので、また今度紹介。
「イシイタカシの世界」

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by teccyan1 | 2008-10-30 21:45 | クラシック音楽 | Comments(0)

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